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私たちの身のまわりを見渡すと、さまざまなものにコンクリ−トが使われています。
これはコンクリ−トの材料であるセメント・砂利・砂・水が廉価で、大量に入手しやすいことや自在に成形できるといった特性が、建造物をつくるのに適しているからです。
コンクリ−トの色は灰色です。これはコンクリ−トの材料となるセメントに含まれる酸化鉄や酸化マンガンなどが影響しています。
そして、これらを含まないセメント(白色セメント)を用いると白いコンクリ−トができます。それに顔料を加えるとカラ−コンクリ−トができ、自由な色の表現が可能となります。
コンクリ−トをつくるとき、セメント・粗骨材(砂利)・細骨材(砂)・水を混ぜます。この水がとても重要なのです。コンクリ−トが固まるのは、セメント粒子と水が化学反応を起こし、水和物が形成され、この水和物がセメント粒子相互を結びつけ固まっていきます。これを凝結(ぎょうけつ)といいます。この水和反応は長い期間続き、固体となったあとも、強度を増していきます。
コンクリ−トはセメント・粗骨材・細骨材・水および必要に応じて加える混和材料を練り混ぜたもの。
モルタルはコンクリ−トの構成材料のうち、粗骨材を使わないもの。
セメントペ−ストは、モルタルの構成材料のうち、細骨材をつかわないものとなっています。
わが国で製造されている80%以上が普通ポルトランドセメントで、最も広く使われています。これより粉末を細かくし、早く硬化するようにしたのが早強ポルトランドセメントです。高炉セメント・フライアッシュセメントなどは製造過程において高炉スラグ、フライアッシュ、シリカヒュ−ムを混合したものです。高炉セメントは水密性を要する構造物、海水等にふれる構造物、フライアッシュセメントはダムコンクリ−トや下水構造物などに用いられます。その他にアルミナセメント、白色セメント、超速硬化セメント、土質安 定用硬化材、膨張性セメントなどがあります。
目的・用途により適したセメント・骨材を選定し、その配合割合を決めます。当然季節による温度も考慮します。こうして目的物に最も適したコンクリ−トをつくることになります。
コンクリ−トって身近にあるけど、詳しくは案外と知られていないものですね。
太平洋セメントのペ−ジでは写真入りでもっとわかりやすく説明されています。
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